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【第二新卒の転職】面接官が見抜くポイントは?内定への対策とは

今回は、第二新卒の転職面接において、面接官がどこを評価しているのかというポイントについてお話を伺っていきます。


現在転職活動中の方も、これから転職を考えている方も、必ず役に立つ内容になっていますので、ぜひ見てください。


目次

新卒と第二新卒で評価されるポイントの違い

私も第二新卒として、マイナビからダイアリーに転職しました。
初めての転職活動になると、新卒の就活とは異なる部分もあると思います。とはいえ、職種や経験が浅いこともあり、どこを評価されているのか、どんな対策をすれば良いのか分からない方が多いと思うんですね。

そういった中で、そもそも新卒と第二新卒では評価されるポイントに違いはあるんでしょうか?


ポテンシャル採用としての共通点と違い

まず、ポジティブな面に関して言うと、大きな違いはありません。
どちらもポテンシャル採用の一環ですし、基礎的な能力や性格、価値観がその会社の仕事や文化に合っているかを見ているだけなので、基本的には評価の軸に大きな差はないんです。

ただ、違いがないかというと、実は一つあります。
たとえるなら、新卒って「初婚」みたいなもので、会社と組織の関係に対して理想を抱いている状態ですよね。
一方、第二新卒は「バツイチ」みたいなもの。少なくとも一社を辞めた、もしくは辞めようとしているわけですから。

こう言うと驚かれるかもしれませんし、不安に感じる方もいるかもしれませんが、第二新卒の場合は必ず「ネガティブチェック」が入ります。
たとえば、「何か問題があったのでは?」「組織に適応できない人なのでは?」「どんな職場でも文句ばかり言う人なのでは?」といった見方をされる可能性があるということです。

このように、「辞めた理由」に注目が集まるのが、新卒と異なるポイントのひとつですね。


ネガティブチェックと経験の捉え方

つまり、ポジティブな要素に加えて、「なぜ辞めたのか」「組織に適応できるのか」といったネガティブな面もチェックされるわけですね。

とはいえ、2年目でも3年目でも、社会人としての経験は積んでいるわけですから、新卒とは違って「そこから何を学び、どんなスキルが身についたのか」といった点が、必ず面接で問われるようになります。


面接でよくある質問とその意図

では実際に、面接ではどのように聞かれることが多いのでしょうか?
まず、これまでのキャリアについて「どんな仕事をしてきたのか」を尋ね、そのうえで「その仕事から何を学んだのか」と質問されることが多いです。

ただ、「学んだこと」だけを聞くと、表面的な答えになりがちなので、「仕事で面白かったことは何?」「何ができるようになった?」「それを活かして次にどうつなげたいと考えているか?」など、より深く聞かれることもあります。


第二新卒におけるポテンシャル評価とは?

第二新卒もポテンシャル採用の側面が大きいので、特に「成長性の高さ」を見られます。
基本的には「インプットに対して、どれだけアウトプットできたか」という点が評価の基準になります。

通常の中途採用や、マネージャークラスになると、実績重視になりますよね。
でも1年目〜3年目くらいの若手だと、例えば日系大手などでは「まだ雑巾がけをしてます」みたいなケースも普通にあります。
1年間ずっと研修だけという会社もあるくらいです。

ですから、「その1〜3年をどれだけ有意義に過ごしたのか」をまず確認されます。
インプットの内容を聞いたうえで、「これなら新卒とあまり変わらないな」と感じるか、「ちゃんと社会経験を積んできたな」と感じるかで評価が分かれるわけです。


経験に対する評価基準の厳しさ

もちろん、経験を積んでいる人のほうが有利ではありますが、そのぶん評価も厳しくなります。
たとえば、「これだけ良い経験をしてきて、なぜそれだけ?」といった見方をされることもあります。

ポテンシャル採用である以上、「どれだけインプットして、どれだけアウトプットできたのか」が重視されるんです。
その「アウトプットの倍率」が評価に大きく影響してくるわけですね。


「この人と働きたい」と思ってもらうには?

最後に、「どういう人だと思ってもらえれば合格が出るのか?」という点についてですが、それは会社や職種によって異なります。
ポジティブな評価ポイントは企業ごとにバラバラなので、自分の強みが相手のニーズと合っているかどうかが重要になってくると思います。

で、共通点としては、やっぱり先ほど挙げたネガティブな面ですね。もう少し簡単に言えば、適応力がありますし、柔軟性もあります。
このあたりのネガティブな印象をどう乗り越えていくかが、少し重要かもしれません。

では、それを乗り越えるために、どういったアピールができると通りやすいのでしょうか?
「こんな大変な状況になった時、あなたはどう対応しますか?」といった質問をされることが多かったと思います。

「すぐ辞めてしまうのでは?」「攻撃的では?」「諦めが早いのでは?」「人と衝突しやすいのでは?」など、こういった懸念点があるかどうかを面接官は見ています。
そういったケーススタディ的な質問を通して、確認しているんですね。

で、そこで「僕はそんな状況でも頑張れます」と言うだけでは、相手も本気にはしません。
「たとえば似たような経験があったら教えてください。その時にどんな対応をして、それをどう乗り越えたかを教えてください」という流れに、必ずなってきます。
その部分については、あらかじめ準備しておいた方がいいでしょうね。

具体例としては、学生時代の経験などでも構いません。それしかない場合もありますので、準備しておくべきだと思います。

退職理由と納得感のある伝え方

そして、必ず聞かれるのが「適応力もあるし継続力もあるはずなのに、なぜ今回辞めたのか?」という点です。
それを納得してもらえるように説明できるかどうかは、ひとつの大きな関門になると思います。

退職理由に関しては、ネガティブな要素を確認されたうえで、「それでもこの人は成長できる」と判断されない限り、どれだけ良い部分があっても、不安から採用されないケースが多いのが現実です。

第二新卒で評価されるポイントとは?

就職活動の際に大手企業に新卒で受からず、一度中小企業に就職してから第二新卒として転職し、結果的に大手企業に入れた、というパターンもあります。
そういった人たちが評価されるポイントはどこにあるのでしょうか?

たとえば、新卒の時には有名企業は倍率が100倍、200倍というのが普通でした。
でも中途採用では、そこまで倍率が高くない場合もあります。職種によっては数倍程度で済むこともあり、そういう意味では「見つけてもらいやすい」立ち位置になれる可能性があります。

新卒では、大手企業や有名企業ほど、非常に粗い選考が行われることがあります。
そのため、本来なら通っていたはずの人が落ちてしまうこともあるんです。

一方、中途採用では、ある程度専門性が見られたり、しっかり人物を見ようとする傾向があります。
だから新卒時には見落とされた人が、中途で丁寧に見てもらったことで評価される、ということも起こるわけです。

面接で気をつけたいポイントと準備すべきこと

面接では、ポジティブに見せるトーク、あるいはネガティブ要素をどうクリアするかといった話は、ここまででも多くお伝えしてきました。
それに加えて、面接に挑むにあたって「これだけは準備しておいた方がいい」という点があれば、ぜひ押さえておきたいですよね。

少し厳しく聞こえるかもしれませんが、「いかにきれいに伝えるか」が非常に大事です。
どんなに続けたいと思っていても、やはり「ちょっと気に入らないことがあったから辞めました」と言ってしまうと、印象は良くありません。

たとえば、「前の会社のこういうところがダメだったから」「前の仕事が気に入らなかった」「前の上司がこうだった」など、直接的に言ってしまうと、かなりマイナスに見られてしまいます。
だから、いかに表現を工夫して伝えるかが重要になります。

本当の退職理由を伝えるときの注意点

たとえば「ブラック企業だった」「パワハラがあった」という理由で転職を考えた場合、それを黙っていると「何か隠しているのでは?」と相手に不信感を与える可能性があります。
ですので、そういう場合は、やはりちゃんと伝えた方がいいと思います。

ただし、「悪口」にならないように配慮しながら話すのがポイントです。
「お世話になった組織に対して、面接の場で悪く言うのはよくないと理解しています」という姿勢が伝わるように話すことが大事なんですね。

たとえば、「ちょっと言葉を選ばずに言うと…」「本当に申し訳ない気持ちはあるんですが…」というように、話しにくそうに、慎重に言葉を選ぶ姿勢を見せると、相手には「やむを得ず話している」という印象が伝わります。

そうすれば、「前職の上司が実はこういうタイプで…対応しようとしたけど、自分には少し難しかった」といった言い方ができるようになります。
そうすると面接官も「悪口を言っている」というより、「自分にも非があると理解しつつ、必要があって伝えている」と受け取ってくれるのです。

ネガティブ理由での転職と次の職場選びのポイント

私の周りにも、新卒1年目以下で辞めた人が結構います。
そして、その多くはネガティブな理由で辞めていて、その後も焦って次を選び、またうまくいかない…というケースも少なくありません。

そうならないためには、転職先をどう選べばいいかも重要です。

会社を辞める理由と、入りたい理由は、実は違うものです。
たとえば、「この会社に入りたい理由は満たされていた」けれども、「まったく予想外の嫌な部分があった」ために辞める、ということもあります。

企業側も採用時は「いいところ」ばかりアピールします。
そのため、自分では気づけていなかったマイナス要素を見落とす可能性もあるのです。

だから、「ここがいいから行く」という視点だけでなく、「これは嫌だと思う要素はないか?」という視点を持っておくことが大切です。

第二新卒の場合は、そういったネガティブ要素をしっかりチェックしておく必要があります。
新卒の時とは違って、自分にとって「絶対に嫌なこと」が何かを把握しておかないと、また同じ理由で辞めることになりかねません。

会社選びでは、ポジティブな理由を並べがちですが、「これがあったら嫌だ」と思うことがないかどうかを確認するのが大切です。

最後に

今日は、新卒と第二新卒の違いや、第二新卒で評価されるポイント、それに対する対策についてお話を伺いました。

成長性やネガティブチェックは、特に見られるポイントです。
そこに対して、しっかり答えられるように準備しておいてください。

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