今回は、ES（エントリーシート）が一気に魅力的になる方法についてお話ししていきます。皆さんが「クリックして取りたいな」と思ってもらえるような内容を目指しています。
今、見ている皆さんも、自分の書いたESをもっと良くするにはどうすればいいのか、そのヒントを探していると思います。僕たちが普段やっているES添削の話をしていくので、それを聞いてもらって「なるほど、自分にも取り入れられそうだな」と思ったら、ぜひ参考にしてください。そうすれば、一気にESが魅力的になって、企業から声がかかる可能性も高くなります。
これを見ながら、「あー、こんな表現はやめたほうがいいな」とか「ここはこう直せばいいんだな」といったポイントを理解してもらえると、最終的に自分のESがしっかり形になって、自信を持って提出できるようになるはずです。
それでは早速、これから「学校トイレ」ならぬ、「学校で教えてくれないESの具体的な具材」について紹介していきます。
1つ目：「企業によってESを変える」
ちょっと言葉の選び方が難しいですが、大事なのはマインドの部分です。企業によって求められる人物像や雰囲気は全く違います。
在学している学校も違えば、企業が出しているホームページの内容からもその企業の求める人物像はなんとなく読み取れます。たとえば、ある企業が提示している事例や考え方がユニークだったりすれば、「この企業は柔軟な発想力を求めているんだな」といった予測ができます。
そういった企業の傾向に合わせて、自分のESの内容や表現を調整するのが大事です。日系の大手企業を目指す場合と、スタートアップ系の企業を目指す場合では、書き方や雰囲気も大きく異なります。
つまり、「その企業に自分がどう見られたいのか」という視点でESを書いていくことが重要なんですね。
2つ目：「言葉の選び方を工夫する」
ここもかなり効果的なテクニックです。ESって、どれも似たような言葉が使われがちです。だからこそ、一つの単語を他の人と違うものに変えるだけで、差別化ができます。
たとえば、「努力しました」「工夫しました」といった言葉は多くの人が使っていますが、もう少し具体的でユニークな言葉を選ぶことで、目に留まりやすくなります。たとえば「本気で向き合った」「とことん追求した」といったような、より熱量が伝わる表現ですね。
このように、ありきたりな言い回しを避けて、少し強めの言葉を使うことで、「本当に頑張ったんだな」と相手に伝わりやすくなります。
3つ目：「抽象的な言葉は具体的に落とし込む」
例えば「コミュニケーションを大事にしました」とだけ書いてあるES、よく見ます。でもこれだと、正直伝わりにくいんです。
たとえば「練習中は相談するタイミングが取りにくいと感じたので、部活動後の時間に声をかけて、一人ひとりと話す時間をつくるようにしました。すると、チーム内にこんな課題があることが分かりました」といったように、状況や行動、工夫のポイントを具体的に書くことが大事です。
ただ「コミュニケーションを重視した」と言うだけではなく、どんな場面で、どう工夫したのかを伝えることで、相手にもしっかりイメージしてもらえるようになります。
4つ目：「ヒアリング内容を具体的に書く」
これもよくあるフレーズですが、「ニーズをヒアリングしました」だけでは弱いです。具体的なエピソードが必要です。
たとえば「食堂でアルバイトをしていた際、お客様に“味はすごくおいしいんだけど、内装がちょっと古くさくて入りづらい”という声を複数いただきました。そこで、より居心地の良い空間を目指してレイアウトを見直す提案を行いました」といったように、実際にどんな声があったか、どう受け止めて何をしたのかを書くと伝わります。
抽象的な表現に頼らず、具体的な状況を描写することで、説得力のあるESになります。
5つ目：「成果は“数字”と“客観的な評価”で伝える」
よくある表現として、「努力しました」「褒められました」「達成感がありました」というものがあります。でも、読み手にとって印象的なのは、「数字」や「客観的な評価」です。
たとえば「SNSのフォロワー数を3か月で20％増やしました」といった具体的な数値や、「その取り組みを上司に“助かったよ”と言ってもらえました」といった実際の発言を引用するのが効果的です。
「頑張りました」だけでは、どこまで頑張ったのかが伝わりません。ですので、他人の評価や実績をもとに、具体的な形で伝えてみてください。ているときなじゃあ今日か他になんか いいのかで教えてください
わかりやすい言葉を使う大切さ
早い段階でまず一つ目に大切なのは、「使う言葉を簡単にする」ということです。
例えば、「頑張ってみたり」とか「この学問をやってないと分からない」みたいな言葉が入ってしまうと、聞いている側、特にその言葉を選んだ人自身が、あとで調べなきゃいけなくなります。
また、そういった難しい言葉が文章中に何度も出てきたり、問題文が長くて複雑だったりすると、本当に伝えたい中身に集中できなくなってしまいます。結果として、印象が薄れてしまうんですよね。「あ、この人、コミュニケーションちょっと弱いかも」と思われてしまうのは非常にもったいないことです。
だからこそ、中学生でも分かるような言葉を選ぶのが大切です。
6つ目：文の長さにメリハリをつける
次に、「単語の区切り方」も重要です。
例えば、1文がやたら長かったり、同じような長さの文が続いたりすると、読み手は途中で飽きてしまいます。ずっと同じリズムで続くと単調になってしまい、インパクトが薄れてしまうんですね。
なので、「3時間バックで流れる音楽みたいだな」と言われないように、文の終わりの表現を工夫したり、同じ言い回しを続けないようにしたり、少し意識するだけでグッと読みやすくなります。
7つ目：複雑な文は分割する
それから、「分かりやすさ」という意味でも、1文が長くて複雑になると、それだけで読みにくくなってしまいます。「ちょっと、何を言ってるか分からないな」と感じさせてしまうんです。
だから、伝えたいことは1つずつ、2文に分けて書いた方が、読む側の理解度が上がります。言いたいことが頭にスッと入ってくるんです。結果的に、「あ、この人、ちゃんと考えて伝えてるな」と思ってもらえるようになります。
8つ目：エピソードには期間や具体性を
これはすぐにできることなんですが、「エピソードに具体的な期間を入れる」というのもおすすめです。
例えば、「どれくらい努力したか？」という部分を表現するとき、「3ヶ月やってました」と言うのと、「3年続けました」と言うのとでは、説得力や深みにかなり差が出ます。そういうのって、言わないと分からないことなので、もったいないですよね。
「なんとなく大変だった」というエピソードでは伝わらないので、「どれだけの期間頑張ったか」も含めて伝えていくと、相手にもしっかり伝わります。
9つ目：起承転結を意識した構成に
たとえば、「ずっと順調でした」というエピソードだけだと、あまり印象に残りません。
でも、「最初は全然うまくいかなかった。悩んだり、落ち込んだりしたけど、こうやって乗り越えました」というように、一度落としてから上げる構成にすると、ストーリーとして読み応えがありますし、聞いていて面白くなります。
あえて「落ち」を入れておくと、逆転劇が際立ちますし、「この人、ちゃんと経験して乗り越えてきたんだな」と思ってもらえます。
エピソードの数を絞って深掘りする
あともう一つ。「エピソードは欲張らない」ということも大事です。
「勉強とアルバイトの両立を頑張りました」と2つのテーマを盛り込んでしまうと、それぞれのエピソードの掘り下げが中途半端になってしまいます。そうなると、どちらも印象に残らなくなってしまうんですよね。
だからこそ、「2つ挙げるくらいなら、1つに絞って深く伝える」という姿勢が大切です。その方が、横に広がるような具体的なエピソードとして相手に伝えることができます。
サポートのご案内と最後に
最後まで見ていただき、ありがとうございました。
今回お伝えした内容から、「あ、これなら自分も改善できそうだな」と思えた部分があれば、それを一つずつ実践してみてください。
