今日のテーマは「働きやすい職場を見抜くコツ」です。
人によって考え方はさまざまなので、違う意見を持つ人もいると思いますが、今回は大まかに、どんなことが整っていると働きやすいと感じるのかをまとめました。
自分の職場に当てはめて、「ここなら長く働けそう」と判断したり、今「働きづらいな」と感じている人が、職場全体を変えるのは難しくても、自分の行動を変えるヒントとして使ってもらえたら嬉しいです。
それでは一緒に研究しながら、働きやすい職場を見抜くコツについて学んでいきましょう。
ある時、職場の求人に応募してきた人が見学に来た際、「この職場は働きやすいですか？」と聞かれました。
今の職場が働きやすいからこそ、自分も続けられているんだと思います。
「なぜ働きやすいと感じるのか」を整理しておきたいし、もし今後転職することがあれば、「どんなところをチェックすればいいか」も気になったので、今回はその点についてお話しします。
それではお答えしましょう、まお君。
たとえば、3年間働くにしても、心も体もギリギリでなんとか耐え抜いたキツい3年間と、ストレスはあってもちゃんと対処できて程よく働けた3年間では、今後の働き方の見通しが大きく違ってきますよね。
職場の仕組みやルールに一定の配慮があると、働きやすさを感じやすくなります。
どんな部分に働きやすさを感じるかは、その人の性格や耐える力にもよりますが、今回は多くの人が「働きやすい」と思えるポイントを紹介します。
働きやすい職場を見抜くコツ
1. 忙しさにメリハリがある
すべての時間がバタバタしていて予定がぎっしりだと、準備や片付けの時間が取れず、変更もしづらくなってしまい、心の余裕がなくなり疲れやすくなります。
反対に、やることがなく暇すぎて雑談ばかりになり、人間関係に疲れてしまうこともあります。
程よく忙しい時間と、心に余裕のある隙間時間がある職場だと、「今のうちにこれを準備しておこう」「明日の余裕のある時間に考えよう」と、自分の時間の使い方にゆとりが持てます。
2. 動きに分かりやすいパターンがある
みんなが同じように対応できて、ぱっと見ただけで「今、誰が何のためにどんな動きをしているのか」がわかる職場だと、引き継ぎや協力がしやすく、分かりにくさが減ってストレスも少なくなります。
また、引き継ぎノートや日報に出来事の意味やニュアンス、希望する対応などが書かれていれば、休んでいた人でも内容を共有できます。
逆に、誰が何のために何をしているのか分からないと、自分の行動にも自信が持てなくなってしまいます。
3. いい意味でコミュニケーションが少ない
やることがなく暇すぎる職場では、仕事仲間との会話ばかりが主な活動になってしまい、時には無言でただ居るだけになり、「自分は何のために仕事をしているのか」が分からなくなることもあります。
ある程度みんなにやることがあると、会話が少なくても「忙しいから」と納得でき、雑談も減ることで人間関係の疲れも減らせます。
4. 相手のプライベートをあえて知らない
どこに住んでいるのか、家庭はどんな状況なのかなど、プライベートについていちいち話さなければいけない環境だと、仕事相手と話すこと自体が負担に感じてしまう人もいます。そういう人にとっては、無理にプライベートの話をしなくてもいい職場の方が、風通しがよく感じられることが多いです。
仕事の話さえしっかりできていれば、特に嫌われることもありません。仕事では協力し、仕事以外ではあまり関わらないというメリハリのある人間関係を築けるため、仕事も続けやすくなります。
5. 時間で帰れる
時間になったら帰れる職場だと、プライベートの過ごし方を計画しやすく、人生が仕事だけに支配されている感覚を持たずにすみます。「仕事が終わったら何をしようかな」と自由に考えられることが、心の健康にもつながります。
ただし、管理職になると休日も仕事に関わる人も多いです。それでも、「この時間帯は自分の時間」と決めて、仕事をする時間としない時間を意識的に分けることが大切です。
6. 気軽に手伝い合える
忙しいときでも、お互いに大変なときは自然に手伝い合える職場だと、それぞれが自分の居場所を感じやすくなり、働きやすい環境になります。
反対に、周囲の人がきつい性格で誰にも「手伝って」と言えない雰囲気だと、自分で何とかしなければならず、スキルは身につくかもしれませんが、誰にも頼れない苦しさを抱えることになります。
7. 上下関係なく全員敬語
どれだけ仲が良くても、「今は仕事中です」という暗黙のメッセージを伝えられるのが、敬語のよいところです。
上下関係に関係なく全員に敬語で話すことで、それぞれの同僚と平等な距離感を保とうとしている印象を与えることができます。それによって、必要以上に干渉し合わない、風通しのよい職場環境が生まれます。
8. 意見が違う時に折り合いをつけられる
仕事は価値観の異なる人たちが集まっているため、意見が分かれるのは当然のことです。そんなときに感情的になって「どちらが正しいか」と対立するのではなく、違う意見とも折り合いをつけられる姿勢が大切です。
「あなたが嫌いだから言う」のではなく、「仕事の目的のためには、こちらの案が効果的だと思うから言っている」といったように、理性的に対話できる環境であれば、意見の違いを恐れずに話し合うことができ、その後も良好な関係を保ちやすくなります。
ワンポイントアドバイス：働きやすい職場は少しなら自分で作れる
時代や文化の違いによって、必要以上に干渉されたり、昔ながらのルールが負担になったりすることがあります。
たとえば、上司から「残業せずに帰るように」と言われているのに、「本当は残業するのがいいことだ」という空気がある職場もあるかもしれません。
そんなときでも、「自分は効率よく仕事を終えて、時間通りに帰る」「帰るときの挨拶だけはしっかりする」といったように、自分の行動を少し工夫することで、印象を悪くせずに自分のペースで働くことができます。
少し勇気が必要かもしれませんが、そうした行動が長く働き続けるための一歩につながります。
