今回は、「面接の完全攻略法」についてお話ししていきます。
これ作るにあたって、実は、ある方に数年間、人事採用に関わっていた経験のある方に話を聞いてきました。
これを見ていただくと、多くの面接官が重視している重要なポイントがわかるようになりますので、あなたの面接の突破率が大きく変わることをお約束します。
あなたは、面接対策をしていてこんな悩みを抱えていませんか?
「言われた通りに面接対策しているのに、なぜか合格できない」
「予備校などの面接対策って、本質を捉えていない気がする」
おそらく、こういう経験があると思います。
これは受験あるあるですが、面接というのは勝ち負けが明確に分かれます。
ある人は内定を量産し、ある人はまったく内定を勝ち取れない。
でも、これってよく考えたら不思議じゃないですか?
なぜ、同じような授業を聞いて、同じような面接対策をしているのに、成果が出る人と出ない人に分かれるんでしょうか?
おかしいと思いませんか?
本当に成果が出る方法なら、全員がうまくいくはずです。
でも実際は、面接を突破する力がまったく身に付かず、いつまでも内定をもらえない人がいます。
じゃあ、なぜそんなことになってしまうのか?
それは「教材が悪いから」でしょうか?「才能がないから」でしょうか?「授業が悪いから」でしょうか?
どれも違います。
面接の本質を理解していないからです。
今回は、実際に人事採用を担当していた方に聞いた「面接で高評価を勝ち取る人の共通点トップ3」について解説していきます。
それではどうぞ!
面接官が重要だと思っているポイント 第3位:可愛げ
第3位は「可愛げ」です。
この「可愛げ」って何かというと、「なんとなく好きだな」「この人、感じいいな」「この人と一緒に働きたいな」って思えるような人のことです。
この“可愛げ”のある人は、間違いなく面接でいい結果を残しています。
実際に、面接官経験者のAさんに話を聞いても、この「可愛げ」という要素をかなり重視していたようでした。
そして、このポイントを重視して指導した受験生の多くが、しっかり内定を勝ち取ってきたそうです。
面接では、残念ながら壊れたラジオのように覚えてきたことをただ話すだけの人。
笑顔がなく、仏頂面で、緊張でガチガチになっている受験生が本当に多いです。
でも、そういう人が評価されることはありません。
なぜ面接で「可愛げ」が重要なのか?
それは、面接が人と人とのやり取りだからです。
ちょっと面接官の立場に立ってみてください。
多くの受験生は、苦労して真面目に面接に臨みます。
「マナーは絶対に守ろう」「ミスは絶対にしないようにしよう」「言葉遣いは丁寧にしよう」と、仮面をかぶって自分の素を出さないようにしている人がほとんどです。
じゃあ質問です。
あなたは、そんなふうにカチコチになって取り繕っている人と、仲良くしたいと思いますか?
――正直、思わないですよね。
こういう対策をしてしまう受験生が多いのは、指導者の頭が悪いからだと思います。
面接で大事なのは、自分の「可愛げ」をアピールすることなんです。
「間違った発言をしないように」とか「マナーに気をつけなきゃ」とか、過度に意識しすぎてはいけません。
何度も言いますが、第3位は可愛げです。
もっと自分らしさを前面に出して、可愛げをアピールしていきましょう。
私が面接指導をするときには、「もう少し気楽に話しましょう」と伝えています。
多くの受験生は、仮面をかぶって自分の素を見せないようにしますが、それでは面接官は人間味を感じません。
面接官は「この人、どんな人なんだろう」っていうのがわからないと、内定を出そうとは思いません。
でも、残念ながら、そうやって間違った対策をしてしまう人が本当に多いんです。
だからこそ、私の受講生には「いつものような話し方をしてもらう」ようにしています。
堅苦しい言い回しや、仮面をかぶった受験生ではなく、その人のキャラクターが伝わるように。
そういう自分の人となりが伝わる受験生と、ありきたりな発言を繰り返している仮面の受験生、どちらに内定を出したいと思うでしょうか?
――もちろん、自分のキャラをしっかり伝えている人ですよね。
だから、私の受講生は圧倒的な結果を出しているんです。
ですから、あまり話し方を過剰に気にしすぎるのはやめましょう。
「ミスをしないように」とガチガチに自分を隠すのも、やめましょう。
面接のノックの回数とか、カバンの角度とか、ぶっちゃけどうでもいいです。
話し方とか敬語も、最低限でOKです。
大事なのは、可愛げをアピールすること。
笑顔で対応して、軽く冗談を言い合えるくらい、軽い感じで対話するのがベストです。
面接は、人間と人間のやりとりです。
だからこそ、この可愛げを積極的にアピールできるようになるだけで、面接の突破率は大きく変わります。
それを約束します。
ぜひ、あなたも「可愛げ」を意識して面接に臨んでください。
次のパートに移ります。
面接官が重要だと思っているポイント 第2位:素直さ
面接官が重視しているポイント第2位は、素直さです。
素直な受験生って、やっぱり好かれるんです。
そもそも、会社員というのは組織で働く仕事です。
だから、下っ端なのに上にたてついたり、上司からのアドバイスに反抗してしまうような「素直じゃない人」を採用してしまうと、成長することができません。
結果として、組織内の仕事がうまく回らなくなってしまうんですよね。
だからこそ、面接で内定を勝ち取るために重要なのは、この素直さを全面的にアピールすることなんです。
じゃあ、どのように素直さをアピールすればいいのか?
大事なのは、他の受験生とは違うことをすることです。
ほとんどの受験生は、「自分は優秀だ」とアピールしてしまいます。
「私は多くのことを調べています」「私は多くのことができます」「私はサークルの副長をしていました」――こういうふうに、話を盛ってしまう受験生が後を絶ちません。
でも残念ながら、そうやって話を盛ったり、自分を取り繕ったりしてしまうと、信用できない、薄っぺらい発言になってしまいます。
「この受験生、嘘ついてるな」「話盛ってるな」って、バレるんです。
面接官は、あなたより何年も経験があります。
多くの人を面接してきているんですから、そういう“作り話”は確実に見抜かれます。
だからこそ、あなたは他の受験生とは逆の戦略を取りましょう。
具体的には、「話を盛ることなく、謙虚に話すこと」を心がけてください。
たとえば:
- わからないことがあれば「すみません、わかりません」と素直に答える。
- 質問がよくわからなければ「すみません、聞き取れませんでした。もう一度お願いできますか」と聞き返す。
- 考える時間が必要なら「すみません、少し考える時間をください」と伝えて、しっかり考える。
- 他人の意見やアドバイスを素直に受け入れたエピソードを話す。
- 自分の失敗や弱さを認めたうえで、それをどう改善しようと努力してきたかを語る。
こういうエピソードを用意しておけば、あなたの「素直さ」はしっかり伝わります。
ということで、このパートはここまでです。
1位 コミュニケーション力
最後にお伝えしたいのは「コミュニケーション力」の正しい理解です
では、最後のパートにいきましょう。面接官が重要だと思っているポイント第1位は――「コミュニケーション力」です。
この「コミュニケーション力」について、多くの人が勘違いしているので補足しておきます。
ほとんどの受験生は、「コミュニケーション力=初対面の人ともすぐ仲良くなれること」と思っているんですが、それは間違いです。
面接で必要とされるコミュニケーション力の定義は、次の2つです。
- 面接官の質問の意図を正確に理解すること
- そして、自分の意図をしっかりと言語化できること
つまり、「しっかりと会話のキャッチボールができるかどうか」。これが、面接で求められているコミュニケーション力なんです。
このコミュニケーション力、面接では本当に重要です。なぜかというと、会社員の仕事は、多くの人とやり取りする必要があるからです。
会社員の仕事って、基本的に大きなプロジェクトが多いんですね。だから、組織内のさまざまな人たちと協力して仕事を進める必要がありますし、組織の外部の人とも、きちんとコミュニケーションを取りながら仕事をしていく場面がたくさんあります。
だからこそ、コミュニケーション力はめちゃくちゃ重要なんです。
でも、残念ながら多くの受験生が、このコミュニケーション力を面接でしっかりと見せられていません。
たとえば、面接官の質問の意図をきちんと理解せず、「たぶんこういうことを聞かれているんだろう」と勝手に決めつけて、適当に答えてしまったり――。あるいは、質問に対してだらだらと長く話してしまったり――。準備してきた内容をそのまま一方的に話してしまう人も多いです。
こういった間違ったコミュニケーションをしてしまうと、当然ながら評価されません。
あなたは、こういった“アホみたいな”間違いは絶対にしないようにしましょう。
面接で大事なのは、自然なコミュニケーションです。自然に、相手とやり取りすることが何より重要なんです。
そして、面接で適切なコミュニケーションを取る上で大切なのが、「簡潔に話すクセをつける」ということです。
面接官から質問されたら、その質問に対してまず一言で答えるクセをつけてください。
たとえば、「あなたが人生で一番頑張ったのはいつですか?」と聞かれたら、
「私が人生で一番頑張ったのは、大学時代のサークル活動です」と、まず一言で結論を答える。
そのあとに、詳細を話していく。このように、簡潔に答えるクセをつけてください。
私はこれまで多くの受験生を指導してきましたが、コミュニケーション力が低い人って、例外なく要約力も低いです。
「人生で一番頑張ったのはいつですか?」と聞かれているのに、
「私はアルバイトでホテルの料理部門で働いていました。その後に…」みたいに、何が言いたいのか分からない話を延々と続けてしまう受験生が本当に多いです。
こういったやり取りをしてしまうと、面接官は「この子は結局、何を言いたいんだろう…」とイライラしてしまいます。確実に印象は悪くなります。
だからこそ、面接では“簡潔に結論を話す”ことに慣れておいてください。
「志望動機は何ですか?」と聞かれたら、まず一言で簡潔に答え、そのあとで詳細を話す。
「自己PRをお願いします」と言われたら、「私は○○が強みです」と一言で伝え、そのあとに具体的なエピソードを話す。
このように、簡潔にやり取りすることを意識してください。
ほとんどの受験生は、面接でいろんなことを“だらだらと”話しすぎなんです。それじゃ評価されません。
ですから、面接ではとにかく簡潔に話すことを意識しておきましょう。
面接で結果を出したいなら「常識を疑え」
ということで今回は、会社員の面接において合格する人の特徴TOP3についてお話ししてきました。
この動画で一番伝えたかったのは――
「面接で結果を出したいなら、他の人と同じことをしてはいけない」ということです。
面接は戦略がすべてです。
多くの受験生が、同じような指導を受けて、同じように考えて、同じような発言をしてしまうから、内定を勝ち取れないんです。
そういう“常識”は、もう無視してください。
あなたが本当に内定を取りたいのであれば、他の人とは違うことをする必要があります。
こういった“戦略”を意識していけば、面接は必ず有利になります。