今日は、今話題になっている「内定辞退の仕方」について話していきたいと思います。
最近トレンド入りしていた“内定辞退は直接出向いて伝えるべきだ”という日経新聞さんの記事を見かけまして、それについて少し話そうかなと。
記事の内容は軽く読んだだけなので、あまり深くは触れませんが、基本的には「内定辞退ってどうやって伝えるのがベストなの?」というテーマで話をしていきます。
電話?メール?それとも直接訪問?──このあたり、いろんな意見があると思いますが、結論から言えば「直接行かなくていいでしょ」というのが僕の考えです。
記事の主旨としては、「内定辞退の際は感謝をきちんと伝えるべきだ」という内容でした。
確かに、企業は時間と労力をかけて選考してくれてるわけで、そういう点に対して感謝の気持ちを示すことは大事だと思います。
でもね、これって就活の変なマナーや“就活本”で語られがちな古臭いルールを正しいものとして押し付けようとしてる雰囲気も感じたんですよね。
なんか、どこかで「内定辞退は訪問して」と書かれてたからそれが正解、みたいな空気。
でも、こういうルールが流行ってしまうと、むしろ困る人が出てくると思うんです。
たとえば中小企業や大手の一部企業では、何十人、何百人と内定者がいるわけですよ。
その全員が「すみません、辞退します」と直接訪問してきたら、絶対うっとうしいでしょ。
僕が企業側だったら、正直「いやいや、関係ないでしょ」と思うはず。
もちろん、将来取引先になるかもしれないという考えもあるけど、大半の学生さんとは今後一切関わらない場合も多い。
内定者が「ありがとうございました」とわざわざ訪問してくれることに、実はそれほど価値はないと思うんですよね。
時間もコストもかかるし、企業側からしても負担が大きい。
もちろん、企業として知りたいのは「辞退の理由」なんです。
学生にとっても、企業にとっても、それは重要な情報なんですよ。
面接担当者の印象がよかった、社風が合いそうだった──そういう前向きな理由も入社の決め手になりますが、逆に圧迫面接を受けた、傷つくようなことを言われた、待遇面が合わなかった…など、辞退の背景にはいろんな要因がありますよね。
そういう情報があると企業も「じゃあうちは一次面接までは良いけど、最終面接で辞退されるのはなぜか?」と課題を分析できるし、役員面接のやり方を変えるきっかけにもなります。
もしかしたら年収や福利厚生で他社に負けていた、というようなフィードバックも採用活動に活きてくるわけです。
だからこそ、理由を伝えることが大切であって、「どうやって伝えるか」は実はそこまで重要ではないと思います。
電話でも、メールでも、伝わればいいんです。
僕個人としては、正直メールでも十分だと思ってます。
ただ、場合によっては電話の方が良いかもね、というケースもあるので、それも含めて自分にとって一番誠実な手段を選べばいいんじゃないでしょうか。
では、理由はいろいろあるんですけど……どうしてメールしたって電話かかってきますよね。電話で内定辞退の連絡をするところで、たぶん、絶対に電話かかってくるんですよ。
なので、なんか二度手間になるというか……まあ電話しておいたほうがいいんじゃないかな、というふうに思います、はい。
絶対にシカトというか、なんだろう……サイレント内定辞退みたいな、そういうのはやめたほうがいいですね。サイレントお祈りがムカつくのと一緒で、サイレント内定辞退もダメだと思います。
まあ、してもいいんでしょうけど、めんどくさいですよ。断然、電話のほうがいい。僕も、あの、ぶっちゃけ過去にサイレント内定辞退しちゃったことがあって……今なら本当に申し訳ないなって思ってます。社会人になった今なら、ほんとにね。
僕の友達でも、サイレントで内定辞退した人がいたんですよ、当時。でもそれってやっぱり厄介で、学校とかに連絡がかかってきたり、家とかに連絡かかってきたり。だって履歴書を渡してるんで、住所や学校も分かってるわけですよね。で、学校に電話がかかってきて、先生が呼ばれたりとかね。
「お前、あの会社どうなったんだ」みたいなことを言われたりとか。ちょっとね、そういうの、めんどくさいことは避けたいじゃないですか。だったらもう、メールでも一本入れておいたほうがいいんじゃないかなって思ってます。
で、メールして電話がかかってこなかったら、それはそれでいいんじゃないですか。
内定辞退を電話で伝えるときのポイント
で、まあ、電話するにしろ、電話を受けるにしろ、大事なポイントっていくつかあると思うんですよ。
感謝の気持ちを伝えるっていうのは、僕的には“絶対”ってわけじゃないと思うんです。確かに企業側も時間を取ってくれたかもしれないけど、こっちも時間を使ってるわけじゃないですか。
だから、「感謝しろ」っていうよりは、「お互い様だったよね」っていうスタンスでいいと思うんですよね。もちろん感謝の気持ちを伝えること自体は間違いではないです。でも僕ら学生が常に下の立場ってわけでもないですから。
変にへりくだって「先行していただき、ありがとうございました~」みたいな、あんまり自分を下げすぎる必要はないですよ。
毅然と、「自分の中でこういう理由があって辞退を決めました」と伝えればいいんです。他に行きたい会社がある、と。堂々と話していいと思うんですよ。
変に謝りすぎると、そこに付け込んでくる人もいるんですよ。全部が全部じゃないですけど。だから、必要以上に謝る必要はない。僕は基本的には学生側の味方ですけど、どちらの立場も理解してます。
「一度会って話せませんか?」と言われたら?
で、たまに「話す時間ください」「一度会って話しましょう」って言われることもあるんですよ。なんでかっていうと、人間って直接会うと説得されちゃうこともあるからです。
本当は断るつもりだったのに、ちょっと心が揺らいじゃうとか。
それってなんか、初めて会った異性とデートして、まあ別にそんなに可愛くもないし、かっこよくもないのに、その場の空気で「次のデート、どうする?」みたいになって、つい約束しちゃうようなもんで。
でも後から「ごめん、やっぱ無理」ってドタキャンしたくなる。そんな感じになるだけなんで、会わないほうがいいですよ。間違いなく。
会う必要はある?毅然と断ればOK
「なんで会わなきゃいけないんですか?」って聞いていいと思います。言い方には気をつけてね。感情的じゃなく、理路整然と辞退の理由を説明するのが大事です。
僕の場合、「就職活動でいろんな企業を見た中で、やっぱり自分が本当にやりたいと思えるのは別の企業だった」と伝えました。
「御社が悪いというわけではないけれど、自分の意思が明確になって、他社を選びたい」と、そう言いました。
選考を通じていろんな学びがあったこと、その点については感謝しています、とも伝えました。
これで別に、嫌な気分にさせることはなかったんじゃないかな、と思っています。
会って説得される必要なし。企業側も無理しない時代
で、行ってもいいと思うんですよ。でもね、「水ぶっかけられた」「怒鳴られた」「殴られた」みたいな都市伝説、ありますけど、今はほとんどないと思います。
SNSも口コミも充実してる社会ですから、そんな対応をして企業のブランドを下げるようなこと、今どきやらないです。
そんなことする会社があるとしたら、それこそネットに疎い、時代遅れの企業かもしれない。そんな会社には行かないほうがいいと思います。
まとめ:対等な関係で、冷静に感謝と意思を伝えよう
そもそも企業と学生は対等です。これは極論ですけど、AIの進化によって、面接官たちも今後はAIに置き換えられるかもしれないじゃないですか。なのに学生がすごくへりくだる必要って、ほんとにあるの?って思うんです。
だから僕は、内定辞退の連絡は電話とメールで対応すべきだと思ってます。
行くかどうかはお任せしますけど、大前提として、お互い時間を使ってるんですよね。なので、終わった後はちゃんと“感謝”というか、「ありがとうございました、お互い頑張りましょう」って気持ちで締めるのがいいと思います。
毅然とした態度で、下から行かず、普通に、冷静に、伝えてください。
今日はそんな感じで終わります。ありがとうございました。さようなら!