社会に適応できないんじゃなくて、単にその仕事が合っていないだけなんです。だから、希望を持てなくなったとき、人は生きるための気力を失うんだと、僕は思うんです。
こんにちは、ヤ平です。今回は「合わない仕事を続けると何が起こるか?」というテーマでお話ししていきます。
——何が起こるんですか?
はい、自分に合っていない仕事を続けていると、あらゆる場面で「これは自分に合ってない仕事だよ」っていうサインが出てきます。
そのサインを無視して仕事を続けてしまうと、さらに人生がうまくいかなくなったり、メンタルを病んでしまったりすることがあるんです。だからこそ、それに気づいてもらいたいと思いました。
——これは予防のための発信なんですね。
そうですね。「仕事を辞めるべきサイン」というのは明確にあるので、そのサインが出たら、自分に合っていない仕事ではなく、自分に合う仕事を見つけて移動しましょう、というふうに考えてください。
今の仕事を続けていて、「この仕事、本当に自分に合ってるのかな? 向いてるのかな?」って考えること、ありますよね。でも、そういう時って仕事が辛くて視野が狭くなってしまっていて、正常な判断がなかなかできないんです。
実は、自分に合っている仕事なのにすぐ逃げてしまって、転職を繰り返す…なんてこともある。一方で、明らかに合っていないのに、今すぐ逃げた方がいい状況にもかかわらず、無理して続けてしまって、さらに悪化する…ということもある。
ということで、今回は3つのポイントを用意しました。順番に説明していきます。
仕事があっていない時のサイン
1. 自信がなくなる
まず最初に起こるのが、「自信がなくなる」ということです。
——そうですよね。本当に別人かってくらい、自信がなくなっていましたよね。
そうなんですよ。なるさんも、自分に向いてない仕事をずっと続けて、ついには体調を崩してしまいましたよね?
——そうなんです。僕、1社目の会社にいた頃はもうボロボロで、心も身体も変な状態になってました。
なんで自信がなくなるのかというと、シンプルに周りの人より成果が全然出せないからなんです。
合わない仕事をしているって、例えるなら「ピカチュウが不思議ダネに混じって、葉っぱカッターの練習をしてる」みたいなものなんですよ。
「みんな体から葉っぱ出てるのに、僕は電気しか出ない…やばい、葉っぱを投げられるようにならなきゃ!」って焦ってる感じ。
当然、そんなことをしてもうまくいくはずがなくて、周りの不思議ダネたちと比べて「自分はダメだ…」っていう劣等感を感じ始めるんです。
そうやって、自信をどんどん失ってしまう。
——いやもう、今思い出しただけでちょっと自信なくなってきました…。
僕も会社員時代、転職エージェントをしてたんですよ。同期は「人の役に立ちたい」「人生の転機を支えたい」って熱い想いを持って入社してたんです。でも実際は、100人近いお客様を担当して、「いかに効率よく転職させるか」みたいな仕事だったんですよね。
僕は1人1人とちゃんと向き合いたいのに、どんどん「さばく」スタイルに近づいていって…。結果的に労働時間は毎日14時間、朝8時から夜10時まで働いてました。
——ヤバいですね…。
それでも、成績は常にビリ。月末には成果発表会があるんですが、僕は名前すら呼ばれません。
気まずすぎて、死んだ魚みたいな目をして、目をつけられないようにひたすら気配を消して…。
そんなことを毎月繰り返していたら、自信がなくなるのは当然なんです。
——そうですよね…。
本当は、僕は人の人生に深く向き合いたいというエネルギーを持っていたはずなのに、周りの不思議ダネを見て、「自分も不思議ダネにならなきゃ」って思って頑張ってた。でも、そうじゃない。
自分の特性に合っていないだけなのに、「自分がダメなんだ」と思い込んでしまうんですよ。
2. 自己否定に陥る
——僕もね、居酒屋でアルバイトしてた時そんな感じでしたよ。
みんな元気に「いらっしゃいませー!」って言ってて、陽キャばっかりで「バイト終わったら飲みに行こうぜ!」みたいなノリ。
僕は引きこもりで、家でこもってるのが好きなタイプ。読書してるときが一番幸せ。そんな自分が、その職場に合ってないって大学生の当時は気づいてなかったんです。
だから、社交的になれない自分を「全然ダメだ」って思って、お客さんとの会話も苦痛で。
家に帰ったらエネルギーも残ってない。何もやる気が起きなくて、絶望してました。
——最初のバイトとか1社目の会社って、他の職場を知らないから余計に「自分がダメなんだ」って思っちゃいますよね。
そうなんですよ。合わない仕事で無理して頑張ると、頑張れば頑張るほど「自分は社会不適合者なんじゃないか」っていう思いが強くなる。
でも、それは違うんです。社会不適合者なんじゃなくて、その場所に合っていないだけ。ただそれだけなんです。
本格的に自信を失い切ってしまう前に、早く逃げてほしい。これが僕からの心からの願いです。
3. 成長意欲が消える
合わない仕事をしているときって、「自分の持ってる才能と、求められている役割がズレている状態」なんですよね。
つまり、「この場所に合ってない」というだけの話なんです。
社会は多様な形を求めてるから、自分の形に合う場所に行けば、それだけで“社会適合者”になれちゃうんです。
もちろん、「今の自分のままで100%ぴったり合う場所」があるわけじゃありません。
でも、自分に合う場所に行って、持ってるものをさらに伸ばしていけば、ぴったり合うようになる。
それが「自分に合った仕事」です。
ところが、多くの人は「自分の足りない部分を補おう」「尖ってるところを丸めよう」として、自分を見失っていって、最後には「仕事したくない」って状態になるんです。
——確かに。僕も「1対1で深く向き合いたい」って思ってるのに、「もっと効率よくさばかなきゃ」「ここ削らなきゃ」って、謎の努力してました。
そうですよね。そうしているうちに、自分をどんどん失ってしまうんです。
そして、最終的には「ノルマをこなすので精一杯」という状態になります。
そうなると、成長意欲も消えてしまいます。
——はい、僕もそうでした。「何やっても無駄だ」「どうせ報われない」ってなってました。
成長したとしても「報われる」という希望が持てなくなる。
だから、「とにかく時間が早く過ぎてくれればいい」「お金さえもらえればいい」っていう、消耗するだけのマインドになってしまうんです。
「この3つのサインが出たら、今すぐ逃げてOKな仕事です」
「この3つのサインが出たら、もうその仕事は合ってない。だから今すぐ逃げても大丈夫、ということなんです」と言いたいところですが、実はその3つだけじゃないんです。「いや、それ甘いっすよ。もっとありますから」と僕は思います。実体験をもとに、いくつかのサインをお伝えしますね。
まず1つ目は、人間関係が悪くなります。
なぜかというと、余裕がなくなるからです。
僕もそうだったんですが、とにかく時間がなくて。夜10時まで働いて、帰ってくるのが11時とか。それで朝8時に出社するためには7時くらいに起きないといけなくて。とにかく睡眠時間が圧倒的に少なくなってたんです。
睡眠時間が少ないから、神経が過敏になる。「少しでも早く寝たい、1分でも1秒でも早く!」って、常に焦ってるような状態でした。そんなときに、僕ドラム式の洗濯機を使ってたんですが、乾燥がなかなか終わらない日があって。「何時間乾燥しとんねん!」って、本気でブチギレそうになって。
「もう1分でも早く寝たいのに、なんでこの乾燥終わらへんねん!」って、ベッドの中でひとりで怒ってたんですよ。今振り返ると、完全に精神状態おかしかったですね。
それぐらい余裕がなくなってたんです。
そうやってイライラしやすくなったり、ピリピリしたオーラを出してしまうと、やっぱり友人やパートナーとの人間関係にも影響が出てくるんですよ。
最近「大変そうだね」って言われるようになったり、休日でも自然と愚痴が出てきてしまう。そういう状態が続くと、本当に人が離れていくんだなって実感しました。
「そこまでではないにしても、徐々に人間関係が…」って人もいると思います。
でも、まだあります。
睡眠・食事が乱れて体調も崩れる
次のサインもシンプルです。さっき言ったように、余裕がなくなってくると、だんだん仮眠が「不眠」になってくるんですよ。
僕の場合は仮眠タイプだったんですけど、休日とかリアルに4時間しか寝れない状態が続いてました。
あと、食事も乱れてましたね。仕事中にパパっと中で食べて済ませたり。
僕も集合場所の近くのラーメン屋でラーメン食って、毎晩酒飲んで、そんな生活を送ってました。
完全に「自分を見失ってた」って感じですね。
とにかく現実逃避したくて。体重も今より15kgぐらい多かったし。
あと思い出したんですけど、朝は絶対にカップの自販機で一番甘いやつを買って、それを飲んで無理やり目を覚ましてました。「糖分を入れて、テンションを無理やり上げる」ってやつですね。
やる気が出ないから、無理やり血糖値を上げて無理やり仕事する。それしかなくなってくるんですよ。
僕も大量のアイスコーヒーを飲んで、カフェインで自分を起こしてました。
これって、象徴的なサインですよね。睡眠も食も乱れて、完全に心と体が壊れかけてました。
世の中を恨み始める
5つ目のサイン。これが最後のサインです。
「世の中を恨み始める」
これ、本当にやばいサインです。
自信がなくなって、成長意欲も失って、希望も持てなくなる。
すると「自分がダメだからだ」と思い始める。
僕もまさにそうでした。
「自分が希望者だからダメなんだ」って。
でもそれがさらに進むと、「自分が生まれてきたこと自体が間違いだった」っていう、絶望的な考え方になっていく。そしてその先に行くと、「こんな自分を受け入れてくれない社会が悪い」っていう、他責に変わっていくんです。
つまり「自分が悪い」から「お前らが悪い」に、矛先が変わるんです。
僕もそのとき、民平さんと自己理解のセッションを受けてなかったら、本当に危なかったと思います。あのままずっと思い詰めてたら、「世の中が悪い」って思い込む人間になってたと思う。
「世の中が悪い」って、どんな感じかというと、政治が悪いとか、社会構造が悪いとか、会社が悪いとか。
「この会社を作った日本人が悪い」とか、そういう思考になってくるんですよ。
でもそうなると、もう人生が変えられなくなるんですよね。
だって、自分が行動する理由を自分で潰してしまうから。
才能を見つけることが、唯一の突破口
でも、そんな状態の僕に民平さんが出会ってくれた。そして言ってくれたんですよ。「君にも得意なことがあるよ」って。
その言葉で、自分の才能を見つけられたし、「こういう働き方があるんだ」と知ることができました。
最初からうまくいったわけじゃないです。でも、少しずつ前に進んでいった。結果的に、今はフリーランスとして、自分のやりたいことで食べていけるようになっています。
毎日楽しいなって思いながら、お客様とコーチングをして、音楽活動もして。本当に人生が変わったと思います。
合わない仕事をしてる人へ伝えたいこと
今、合わない仕事をしている人って、希望が持てなくて、「閉塞感しかない」「もうどうしたらいいのか分からない」って状態だと思うんです。でも、それって本当に「その仕事が合ってないだけ」なんですよ。
うまくいってないのは、「自分に合わない仕事をしてるから」
それを強く伝えたいです。
じゃあ、どうすれば抜け出せるのか?
答えは、「自分の才能を見つけること」です。
自分が何を持っているのか。何が得意で、何が苦手なのか。
これをちゃんと理解することです。
これをないがしろにしたまま転職しても、同じことの繰り返しになります。
本気であなたに才能を見つけてほしいから
僕は本気で、皆さんに才能を見つけてほしいと思っています。
だからこそ、今のうちに、自分の本来の才能を生かす生き方を手に入れてください。
僕も、自分に合った働き方を見つけてから、人生が変わりました。
きっと、あなたも変われます。